在日コリアン(特別永住者)に適用される相続法はどの国の法律?

日本で在日コリアン(特別永住者)の方が亡くなられた場合、相続において日本の法律が適用されると思っていませんか?

外国籍の方が日本で亡くなった場合、「法の適用に関する通則法第36条」により「相続は被相続人の本国法による。」と規定されています。

国籍・地域:韓国の方

大韓民国国際私法

大韓民国国際私法 第77条(相続)
①相続は死亡当時被相続人の本国法による。
②被相続人が遺言に適用される方式により明示的に次の各号のいづれかに該当する法を指定する場合に相続は第1項にもかかわらずその法による。
1.指定当時被相続人の日常居所地法、但し、その指定は被相続人が死亡当時までその国家に日常居所を有していた場合に限り効力がある。
2.不動産に関する相続に関してはその不動産の所在地法


대한민국국제사법 제77조(상속)
① 상속은 사망 당시 피상속인의 본국법에 따른다.
② 피상속인이 유언에 적용되는 방식에 의하여 명시적으로 다음 각 호의 어느 하나에 해당하는 법을 지정할 때에는 상속은 제1항에도 불구하고 그 법에 따른다.
1.지정 당시 피상속인의 일상거소지법. 다만, 그 지정은 피상속인이 사망 시까지 그 국가에 일상거소를 유지한 경우에만 효력이 있다.
2.부동산에 관한 상속에 대해서는 그 부동산의 소재지법

韓国の本国法によれば;
本国法である韓国民法が適用されると規定されています。
但し、日本にある不動産については日本民法が適用されます。
また、遺言により日本民法を指定することが可能です。

国籍・地域:朝鮮の方

朝鮮民主主義人民共和国対外民事関係法

朝鮮民主主義人民共和国対外民事関係法 第45条(不動産の相続に対する準拠法)
不動産相続については相続財産の存する国の法を、動産相続については被相続人の本国法を適用する。但し、外国に居住する我が国公民の動産相続については被相続人が最後に居住していた国の法を適用する。外国に居住する我が国公民に相続人がいない場合、相続財産はその者と最も密接な関係にいた当事者が譲り受ける。



조선민주주의인민공화국대외민사관계법 제45조 (부동산의 상속에 대한 준거법)
부동산상속에 대하여서는 상속재산이 있는 나라의 법을, 동산상속에 대하여서는 상속시키는자의 본국법을 적용한다. 그러나 다른 나라에 거주하고있는 우리 나라 공민의 동산상속에 대하여서는 상속시키는자가 마지막에 거주하였던 나라의 법을 적용한다.다른 나라에 있는 우리 나라 공민에게 상속인이 없을 경우 상속재산은 그와 가장 밀접한 관계에 있던 당사자가 넘겨받는다.

朝鮮の本国法によれば;
日本に住所を有し不動産、動産ともに日本にある場合には日本民法が適用されると規定されています。